2023年1月11日水曜日

薬木のセンダン

3年物の苗を買って植えたのが7年前。10年でこんなにも大きくなったセンダンの木。

そもそも7年前に友人の家にツリーハウスを作って以来、自宅にも作ろうと苗を植えたのが始まりで、剪定のたびに後々どのようなツリーハウスを作ろうか想定しながら樹形を整えてきた。

成長の早い木は庭木には適していないが、それは武家社会の庭を真似てきた都会人の発想だと思う。

四国のある地方ではこの木をやしきの片隅に植えておくと周囲30メートルは虫が寄り付かないと言われている。
特にセンダンの実は強力で天然の農薬と言われている。
調べると出ていることで、害虫駆除に効果があるが、人畜には害があると警告が出ている。

しかし、かつて私はこの木の実を馬がたくさん食べてるのを見たことがあり、今でも元気に暮らしている様子から、そのようには思えなかった。
びわの種と同じように医学的効果があるのを広めたくない勢力によってそのようなフェイク情報が定説になったのだろう。

江戸時代には、処刑場の生首をこの木で作った板の上に置いて晒していたそうだ。そうすることでハエが寄り付きにくかったのだと。
それが所以で日本ではこのセンダンの木は忌み嫌われている。

ところがインドではアユールヴェーダという漢方に近い薬学が根付いており、その中でインドセンダンはポピュラーな薬草とされている。
根から樹皮・葉っぱ・実に至るまで全て薬効成分とその効果が長い歴史を通じて実証されている。

センダンのことをインドではインドニームと言っているが、日本の方は品種が若干異なる。こちらは寒い地方でも育つ。
薬効成分はより強力なのではないかと私は感じている。

近年日本の研究者はその葉っぱから抽出成分を取り出して抗癌作用に効果があることを発見し、それはセンダンエキスと言う名で市場に出回っている。https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1388182
センダンエキスの製造方法

0 件のコメント: