2016年6月11日土曜日

永遠の喜び

誰が言っていたか憶えていない。

「1年の喜びを得たいならば花を植え、10年の喜びを得たいなら木を植えなさい。そして永遠の喜びを得たいならアイデアを植えなさい」
いい格言だ。
私はこの格言にいままで忠実に従ってきた。


順番は逆だったが、今年は50種類以上の宿根草を植え、昨年は50種類以上の苗木を植えた。
親父が遺してくれた土地にもともと植えてあった宿根、樹木などこれで合わせてそれぞれ70種類以上になった。


樹木はある程度『潜在的自然植生』をベースに選択していったが、花は様子が違った。
昨今のガーデンショップで花の苗でも買おうものならその種類の多さに圧倒されて、何を選べば良いのか迷ってしまう。
ほとんど手間もかからない宿根といえども世界中から品種が集められて次々更新しているような状態だ。
このガーデンブームも今が飽和状態なのだろうか。
花の美しさだけで手にして場違いの植え方をして枯らすケースが今まであった。

それで喜ぶ前にはかなり研究しなければならなかった。
おかげで、今ではめまぐるしい数の花の名前も姿もすっかり頭に焼きつくほどだ。

もし、あなたが1年の喜びを得るため花を植えるなら、そしてその際に迷うなら、私はこの本をお勧めします。

「ナチュラルガーデンをつくる宿根草」http://www.amazon.co.jp/dp/4146457815

商業ベースのガーデン雑誌と違って悪いことも書いてあって、騙されないですみますし、ともかく花苗を買う上でのリスクが減らせます。

それからもう一つ私のお勧めは、宿根草のなかでもサルビアを中心に植栽を計ることです。

これは手間もかからず花を長く咲かせ、耐寒耐暑性抜群の強健種が多くい上、増殖率が高く増やせるし、花友にあげたり交換したりもできます。

種類も世界中で300種にのぼり、日本での市場には30種類近く出回っているので色とりどり選べます。



最後に、永遠の喜びを得るためのアイデアですが、今回は花と関連して現在いまだに開発続行のイルミナライトの三部作、その試作過程を画像で載せておきます。

ライラに続く商品開発で、こちらも大いなるシステムの一部ですが、開発当初から数えて10年もかかっている息の長い仕事です。

一昨年、明星ライブラリーでワークショップして以来の今回で3度目のデザイン変更の末、ようやく今回完成間近となっています。

当初のスワン型の形態も変容し新たな命名を検討しております。


最終的なデザインはやはり花に学ぶところが大きかったですね。