2015年7月20日月曜日

私も森づくり

地球の寄生者・人間、その活動をすべて停止したときに考えられる、その土地本来の植生のことを「潜在自然植生」という。
この植生が日本ではわずか0.06%しか残っていない。








土地本来の「いのちの森をつくる」宮脇方式の森つくり。

明日のためにいますぐ、いつでも、どこでも、だれでもできる森をづくり。

本物であれば10年でその土地本来の森が再生するとのこと。



「日本においては、関東以西、標高800Mまでの「潜在自然植生」は「常緑広葉樹」です。シイ、タブ、カシ類の高木を主体に中・低木も自然のシステムの中で競合しつつ共生してバランスのとれた「本物の森」を形成するのが本来の姿です。例えば、神社仏閣に残された「鎮守の森」が本来の森の姿を物語っています。「鎮守の森」は、「神様が宿る森」として大切にされ巨木になるまで育つことができたのです。日本人が残してきた財産ともいえます。現在では都市開発や針葉樹(スギ、ヒノキ)中心の林業、人為的に植えられた外来種の木々が増えて「本物の森」は失われつつあります。「本物の森」は、厳しい環境においても長持ちし、管理コストも最小限に止めることが出来ます。また、主役のシイ、タブ、カシ類は深根性、直根性のため地中深くまっすぐに根を張って台風、地震、大火、洪水などから人間の命を守ってくれます」




私も宮脇昭さんに学び、わずかでも「いのちの森」をつくっていきたいです。

幅11m、奥行き50mの敷地内に私のアトリエやログハウスの住みかにコンテナ2台の作業場がありますが、そこに自然の森の主役である「シイ・タブ・カシ」類の高木をはじめ、中・低木を合わせて60種類以上の広葉樹を育てる予定です。
今年は約三分の一の20本が限界でした。
植樹は1㎡につき3本の密植・混植が最小範囲で、簡単に言えば、あとは混ぜて混ぜて、混ぜる!そうです。
そんなにも密植したら風通しが悪くなり、虫や植生の面でも害が出てきそうですし、一般常識からも離れてますが、イメージするとその方が鳥や生物・虫などが共生することで植物が活きいきするのが想像できます。鎮守の森なんだそうです。
豊橋市内の近くで見られるのはイオン大型店舗の駐車場周りが宮脇方式を採用した一例です。わずか3m幅に照葉広葉樹が密に植えられ、確かに奥行き深く感じます。ほんとに森の一部みたいです。ホームセンター大清水店もたぶんその方式なんでしょう。
ちなみに余談ですが、ここのヤマモモは豊富に実っていてとても食べきれないほどの量で、今年は砂糖漬けにしました。


「その土地本来の木による自然の森」(潜在自然植生)を再生することにより、環境保全や防災に繋がり、かつ、メンテナンス・フリーの永続的な森林が形成されます。この「自然の森」=「本物の森」においては、高中低木を合わせ、色々な樹種を混ぜて植えることにより多様性に富む森林を育む予定です。また、人の活動が継続的に及ぶ場所においては、いわゆる「里山」の代表種であるクヌギ・コナラ等の落葉広葉樹を合わせ植えることにより、人と自然が共生する豊かな「森づくり」が可能となります」

なので、今年は、一部の落葉広葉樹も植栽しました。

●印は既存◎今年植樹

高木 
アラカシ、●シラカシ、スダジイ、アカガシ、タブノキ、ウラジロガシ、●ウバメガシ、◎ヤマモモ、カクレミノ、クヌギ、◎コナラ、●ムクノキ、◎ヤマザクラ、●クスノキ ◎マテバシイ等

中木
◎イロハモミジ、●ネズミモチ、ヒメユズリハ、●ヤブツバキ、モチノキ、サンゴジュ 等

低木
アオキ、シャリンバイ、◎ヒサカキ、サザンカ、サツキ、マンリョウ、●トベラ、●ナンテン、クチナシ、アセビ、センリョウ、◎ムラサキシキブ、●ヤマブキ、●イヌツゲ、ヤツデ、ジンチョウゲ、◎マサキ、カナメモチ、◎ガマズミ 等




2015年7月10日金曜日

・フォルムガーデン植栽第一期・6月~7月の記録



私なりに庭というのを長年追求してきたが、究極的にはすべてがつながっている環境を造ることが、基本にあるべきだと最近気がついたほどだ。

今の時代はむしろ作り直すといったほうがいいかもしれない。

今頃気づくのは人生で本当に遅すぎる、時間は無駄にはできない。

若い人に参考程度に言うならば、「教科書は見るな!」

若いころ名庭に足を運んで見て回ってわかったことは、古典的な庭はほとんど支配者側によってイメージされてきたので、大衆と途切れている。
綿密に計算され洗練されていても、大いなるすべてとどこか一部決定的に切り離されている。
それは人間がそこで生きる場所になっていないことだ。、見て何かを感じるだけの場所、この世界のアートと同じ感じがする。
いまだに人類はこの支配者が、要するに目上目線が作り出したイメージの転用と応用から抜け出せないでいる。


人は経験からしか学べないとは言うが、人生はそんなに長くない。

経験せずとも学ぶ方法がある。

それはある種の心構えで、いつも心に想っている。

「真理と認識に対する恭順の気持ちで、魂の基本的な気分」

https://plus.google.com/photos/102320040177362527117/albums/6176135277391902897?authkey=COqggrGt-c3bTg

2015年6月24日水曜日

野鳥の集まる樹を植えよう。

畑で作物作るのに、これから圧倒的に雑草が攻めてくる。

食べられる雑草以外は追いつかない。



いろいろな対策があるなか、自然界の法則を理解し応用するならば、

この本で勧められた、人間界には直接役立たない樹を植えることだと知った。



雑草がほとんど生えてない畑や庭があるという。



混植・密植させて雑草の生える余地をなくしているのとはちがう。

今では野菜の種が虚弱化している。たとえ密植させても雑草のほうが強すぎる。

品種改良・遺伝子操作のしすぎでバランスが崩れているので、固定種を選ぶべきだ。



そうしてみてようやく雑草と対等のバランスが保たれる。

このレベルで、野鳥が集まる樹が植わっておれば、必要以上に雑草を刈り取る必要はない。

枯れるまでそのまま放置しておけばよい。

種をつけてこぼれ落ちる種子を野鳥が残らず食べてくれる。



少なくとも野鳥の集まる5種類の樹を植えよう。





Amazon.co.jp: 新潮選書 野鳥を呼ぶ庭づくり: 藤本 和典: 本