2016年5月30日月曜日



バラに魅せられて早10年、その間買った苗6本。内5本を1年で枯らし、生き残ったのはこのバラ、 ピエールドゥロンサールのみ。

ほとんど追肥も農薬も使わないので毎年夏になると虫に喰われて丸裸。だから5年以上経っても私の背丈程度にしか成長していない。
それでも今年も何とか花を咲かせてくれた。
たった三つの蕾だったが、うっとりしてしまう美しさがある。

この辺で私の性分としても懐具合としても限界だな、もう2度とバラは買うまいと決めていた。

バラを調べると、異常な世界だ。
人間もこんな風になってしまったらおしまいだな。そう思えるくらい交配・遺伝子操作されて過ぎていて、人間の欲なしには生きていけない状態になっている。

私が長年植物に触れてきて思うことは、まともな人間性に基づいて遺伝子操作すれば、植物を手助けし、より健康的な状態にもっていけるだろう。植物は長い時間をかけて自らの姿を変容したり修復したりしてきている。それを人が人工的に行なうことは植物との共同創造であると捉えている。

だが今日のバラは、肥料を買わせるため・農薬を買わせるための、そして人間の異様な美感をくすぐってバラ業界の家元がピラミッド型経済の独占支配と維持のための、犠牲にされている。

そこで、どんなバラがお勧めかと言うならば、

私がバラに懲りずにあえて言うならば、かけ合わせの少ないオールドローズが良い。
ほとんど手間のかからない放任で育つバラがある。

たとえ見かけが美しくてもHT・フロリバンダという表示がついていたら、絶対に買わないほうがいい。
買ってうまく育てている人もいるが、それはマニア・ある意味私に言わせれば美意識をあやつられており、それはそれで否定はしない。


その一方、オールドローズのなかには強健すぎて棘も強いし成長も激しいのがある。
適当にばさばさと剪定する程度。
花咲が良いのもいっぱいあるそうだ。

これだともう一度バラにトライしてみようかなと思っている。

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