2019年1月9日水曜日

ソープナッツの販売開始

 ようやくパッケージ化まで漕ぎつくことができました。
あとは添付の使用説明書をつくれば販売開始です。

 ダーチャの敷地内に鳥が種を落として芽を出してから12年ほど経ちます。
最初は何の木か調べても分からず、たぶん私が住む地域でよく見かけるハゼの木だと思っていました。成長が早く、樹形もこじんまりと収まらず、庭木には不向きなのでほどほど大きくなったら切り倒そうかと思っていました。
それから9年が経ち、実をつけ始めたころようやくムクロジだということが分かってきました。

 石鹸の替わりになると聞いて興味がわいたのですが、水につけて手でこすってもさほど泡立たないのであきらめました。
昔の人はこれでなんでも洗っていたそうですが、さぞかし苦労していたのだろうなとその時は思っていたのです。今年は今まででいちばん収穫が多く、落ちている実を拾った友人が販売するように再三促してくれました。たしかにネットで調べると売られています。しかもそんなに安いとは言えない値段です。
エコロジーに関心がある人たちがさほど洗浄力もない自然の石鹸をけなげに使っているのだろうかとその時は思っていたのです。

 それでも販売すれば生業の助けにもなるだろうと思い。少しづつソープナッツについて調べていくことにしたのです。

 そうしているうちにこのソープナッツが実は我々が使っている石鹸・洗剤以上の効果と使い道があることがだんだんとわかってきたのです。
その違いに、わたしはなんとなく陰謀の匂いを感じずにはいられませんでした。

 こういったことに詳しい人や興味のある人ならばすぐに察すると思います。
例えば医薬品業界などの巨大資本は自然界で有効な成分生み出す植物は色々な方法をつかって絶滅・根絶ないしは文献消滅や偽り情報の流布してきました。
その典型例が大麻草です。
幸い今日ではようやく認められ始め、全米では使用・栽培が解禁となってきました。

 洗剤業界もしかりです。インドではその昔、みんなこのムクロジの実を洗濯に使っていました。ところが、外資系の洗剤会社がインドに入ってくると、人々に高額なお金を与えて木を切らせてしまったそうです。
その後、お店に石鹸が並ぶようになったのです。
最初は安くてありがたかった様ですが、だんだんと値段が上がって来るうちにムクロジの木がどこにもないことに後悔し始めたそうです。

 ムクロジは温暖な地方ならば世界中で繁殖してます。
中国でも栽培してるそうですが、ある限られた地域である限られた流通経路で、しかも限られた市場にしか出回っていないと言うことを聞いています。

 その点、台湾は違いますね。ムクロジ栽培が盛んなようで、煮出した液を発酵までさせて固形の石鹸にして販売する体制が整ってます。これが本来の中国文化の一品だと思います。

 その点で日本を振り返ってみると、江戸時代までまともにムクロジを使っていたことが分かってきました。
しかし、文献は表に出ないようにされてきたようですね。教科書的には江戸時代の人々は米ぬかで洗っていた程度のことが一般に流布されています。
固形の石鹸が入ってきたのは明治維新以降なのでパターンとしてはインドのようにされて今日の様に完全に忘れ去られてしまいました。

 日本の温暖な地域、関東以西でムクロジは育ちますが、私のすむ地域でもほとんど見当たりません。
わずかなお寺や公園・学校にあるだけで、本来痩せた土地でも育つので頻繁に自生が見られると思いきやほとんど見当たらないのです。

 人々が忘れ去って数世代も経つので、芽が出てきても無用の木として刈り取られてきてしまったのでしょう。

さあ、今年から、私的にもこのソープナッツを手に入れた方にとってもムクロジの解禁になるたいへん喜ばしい年になりますよ~。
どうか、みなさん、種をまいて育てていきましょう。
お庭の無いご家庭はプランターでもいいし、お友達や知人に分けてもいいし、近くに森があれば人知れず目立たないところに行って植えておきましょう。
9年もたてば立派に成長し実をつけてくれます。未来の人類のためにも、地球やその他の生き物たちのためにも種を植えていきましょう。

0 件のコメント: